2018年10月04日
沖縄そばの日
現在皆様がよく知っている沖縄そば。
今回は来る10月17日「沖縄そばの日」に因んで、その由来と製法、名称の経緯も含め、真面目に少々・・・。
街を歩けばどこでも目にする「沖縄そば」屋さん。
私が子供の頃は、まだ町の食堂の1メニューといった感じだったのですが、現在では麺や出汁、トッピング等、実に様々な種類の沖縄そばが提供され、専門店としての営業が普通となっています。
沖縄のどの地域、どの街に行っても手軽に食べられるソウルフード的感覚で、いつの間にか沖縄を代表する料理の一つとして全国に認知されるに至りました。
そんな沖縄そばですが、その歴史は意外と浅く、現在の沖縄そばの直接的原型になったのは1902年、那覇市内に開業した「支那そばや」が最初だと言われています。
そもそも小麦を使った麺料理が庶民の食べ物として普及し始めたのが明治後期以降だそうで、沖縄そばの「そば麺」自体は琉球王朝時代には既に知られていた様なのですが、それはあくまでも宮廷内での料理としてであり、庶民が食することは殆どなかったそうです。
続いてその麺のルーツですが、様々な諸説がある中、一般的には中国福建省伝来ではないかと推測されています。
根拠として挙げられるのが、その製法。
日本本土の伝統的な麺の製造には使用しない「カンスイ」を原料に用いるのが特徴で、これはラーメンを除いて、日本全国でも沖縄だけに見られる製法なんですって。
また広大な中国大陸でも、福建省を中心とした南部地域で同様の麺が古くから存在し食されている事から、福建省と密な関係にあった琉球王朝時代に伝来したのでは?と福建伝来説が数ある諸説の中で最有力候補として根強く信じられています。
ところで、先ほど話に出た「カンスイ」ですが、沖縄そばが世に出回り始めた当時はまだ価格が高かった上、入手が難しかったそうです。
そこで考え出されたのが、沖縄に自生する樹木を燃やして出来た「灰」を利用する方法。
まず灰を水に溶かし灰汁を作り、その上澄みをカンスイの代わりに利用していました。
現在も昔ながらの製法で手間を掛け作られた「木灰そば」を提供している店舗が多数存在し、素人の私が食べても、その麺の歯ごたえや喉越しの違いが判ります。
機会があれば食べ比べてみるのも楽しいかも。
最後に、「沖縄そば」の名称について。
蕎麦粉を使わないのに何故「そば」を名乗ってるの?という疑問の声をちょくちょく耳にします。
冷静に考えたら、「蕎麦」という名称を使用する際、その商品の原材料に蕎麦粉30%以上小麦70%以下、という割合の規定があり、殆ど小麦粉のみを使用して製造されている「沖縄そば」は「そば」の規定に達していません。
ではなぜ?
やはりもともとは上記の通り原材料に蕎麦粉を使用しない沖縄そばに対し、名称を巡って公正取引委員会より指摘が入ったそうです。
しかし、それまで長く「そば」と呼ばれ市民に親しまれてきたという事で、沖縄県内の使用に限りあくまでも通称としての「そば」の使用が認められました。その後、いくつかの製造条件の下沖縄県内で作られた麺に関しては特殊条例で「本場 沖縄そば」として認可されました。
ただ、認可されたのはあくまでも「本場 沖縄そば」という特殊名称に対してであり、現在普通に使用している「沖縄そば」に関しては、沖縄県内も含め日本各地での使用を正式に認可された訳では無いそうです。
非常にグレーな部分が残る「沖縄そば」の名称ですが、現在はその製法から、中華麺として分類され、あくまでもその一名称としての使用であれば問題ないとされているみたいです。
という訳で、以上が私も調べて初めて知った蕎麦粉を使わない「そば」、沖縄そばのザックリとしたご紹介でした。
あ、言い忘れてましたが、公正取引委員会によって「本場 沖縄そば」が特殊名称として認可された日が10月17日。
それを記念しての「沖縄そばの日」という事です。
ではまた次回。
と言いたかったのですが、最後の最後に「沖縄そば自慢なんと屋」では10月17日のみならず、365日毎日EVERY DAY美味しい沖縄そばをご提供しております。
「沖縄そばの日」そば巡りの一軒として是非お越しくださいな。
今回は来る10月17日「沖縄そばの日」に因んで、その由来と製法、名称の経緯も含め、真面目に少々・・・。
街を歩けばどこでも目にする「沖縄そば」屋さん。
私が子供の頃は、まだ町の食堂の1メニューといった感じだったのですが、現在では麺や出汁、トッピング等、実に様々な種類の沖縄そばが提供され、専門店としての営業が普通となっています。
沖縄のどの地域、どの街に行っても手軽に食べられるソウルフード的感覚で、いつの間にか沖縄を代表する料理の一つとして全国に認知されるに至りました。
そんな沖縄そばですが、その歴史は意外と浅く、現在の沖縄そばの直接的原型になったのは1902年、那覇市内に開業した「支那そばや」が最初だと言われています。
そもそも小麦を使った麺料理が庶民の食べ物として普及し始めたのが明治後期以降だそうで、沖縄そばの「そば麺」自体は琉球王朝時代には既に知られていた様なのですが、それはあくまでも宮廷内での料理としてであり、庶民が食することは殆どなかったそうです。
続いてその麺のルーツですが、様々な諸説がある中、一般的には中国福建省伝来ではないかと推測されています。
根拠として挙げられるのが、その製法。
日本本土の伝統的な麺の製造には使用しない「カンスイ」を原料に用いるのが特徴で、これはラーメンを除いて、日本全国でも沖縄だけに見られる製法なんですって。
また広大な中国大陸でも、福建省を中心とした南部地域で同様の麺が古くから存在し食されている事から、福建省と密な関係にあった琉球王朝時代に伝来したのでは?と福建伝来説が数ある諸説の中で最有力候補として根強く信じられています。
ところで、先ほど話に出た「カンスイ」ですが、沖縄そばが世に出回り始めた当時はまだ価格が高かった上、入手が難しかったそうです。
そこで考え出されたのが、沖縄に自生する樹木を燃やして出来た「灰」を利用する方法。
まず灰を水に溶かし灰汁を作り、その上澄みをカンスイの代わりに利用していました。
現在も昔ながらの製法で手間を掛け作られた「木灰そば」を提供している店舗が多数存在し、素人の私が食べても、その麺の歯ごたえや喉越しの違いが判ります。
機会があれば食べ比べてみるのも楽しいかも。
最後に、「沖縄そば」の名称について。
蕎麦粉を使わないのに何故「そば」を名乗ってるの?という疑問の声をちょくちょく耳にします。
冷静に考えたら、「蕎麦」という名称を使用する際、その商品の原材料に蕎麦粉30%以上小麦70%以下、という割合の規定があり、殆ど小麦粉のみを使用して製造されている「沖縄そば」は「そば」の規定に達していません。
ではなぜ?
やはりもともとは上記の通り原材料に蕎麦粉を使用しない沖縄そばに対し、名称を巡って公正取引委員会より指摘が入ったそうです。
しかし、それまで長く「そば」と呼ばれ市民に親しまれてきたという事で、沖縄県内の使用に限りあくまでも通称としての「そば」の使用が認められました。その後、いくつかの製造条件の下沖縄県内で作られた麺に関しては特殊条例で「本場 沖縄そば」として認可されました。
ただ、認可されたのはあくまでも「本場 沖縄そば」という特殊名称に対してであり、現在普通に使用している「沖縄そば」に関しては、沖縄県内も含め日本各地での使用を正式に認可された訳では無いそうです。
非常にグレーな部分が残る「沖縄そば」の名称ですが、現在はその製法から、中華麺として分類され、あくまでもその一名称としての使用であれば問題ないとされているみたいです。
という訳で、以上が私も調べて初めて知った蕎麦粉を使わない「そば」、沖縄そばのザックリとしたご紹介でした。
あ、言い忘れてましたが、公正取引委員会によって「本場 沖縄そば」が特殊名称として認可された日が10月17日。
それを記念しての「沖縄そばの日」という事です。
ではまた次回。
と言いたかったのですが、最後の最後に「沖縄そば自慢なんと屋」では10月17日のみならず、365日毎日EVERY DAY美味しい沖縄そばをご提供しております。
「沖縄そばの日」そば巡りの一軒として是非お越しくださいな。
Posted by おきなわワールド ちゅら島 at 10:13│Comments(0)
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